beat around the bush
【主な意味】
①遠回しな言い方をする・回りくどく言う
②(言いにくい)本題・核心を避ける・言葉を濁す
- 音の脱落(フラッピング): beat の /t/ が母音 around とつながり「ビー・タラウンド」のように軽く叩くような音に変化します。
- 強勢(ストレス)の位置: 重要な意味を持つ動詞 beat と名詞 bush に強いアクセントが置かれます。
- イギリス英語とのバリエーション: イギリス英語では around の代わりに about を用いて beat about the bush(/biːt əˈbaʊt ðə bʊʃ/)と言う形もよく使われます。
最も多い使われ方は、"Stop beating around the bush."(回りくどい言い方はやめて!)や "Don't beat around the bush."(単刀直入に言って)という否定命令文です。相手が言い出しにくそうにモゴモゴしている時に「はっきり核心を言ってほしい」と促す鉄板フレーズです。
YouTube上の実際の動画から、ネイティブが「beat around the bush」を使っているリアルな会話やスピーチを視聴できます。
主な英英辞典における定義の要約・ポイント
主な英英辞典における定義の要約・ポイント
特に言いにくいことや気まずいことについて、核心や本題に直接触れずに長い時間遠回しに話し続けること。
重要で直接的な話題(大抵は不快な話題)を避けて、重要でない事柄について回りくどく話すこと。
コア・イメージ(なぜこの意味になるのか?)
コア・イメージ(なぜこの意味になるのか?)
「肝心の茂み(核心)に踏み込まず、その周辺ばかり叩いている」
本来なら茂み(the bush)そのものを叩くべきところを、その周り(around the bush)ばかり叩いている状態です。「核心を避けて外堀ばかり触っている」イメージから、会話において「本題に触れずに遠回しな言い方をする」という意味が定着しました。
悪い報告や言いにくい本音など、相手の反応が気になって前置きばかり長くなってしまう心理。
「Stop beating around the bush and tell me the truth.(回りくどいのはいいから本当のことを言って)」と促す使い方。
都合の悪い質問に対して、直接答えずに論点をずらしたり言葉を濁したりする様子。
「Without beating around the bush, ...(遠回しな言い方をせずに言うと…)」と率直に本題に入る表現。
ネイティブが本当によく使う定番フレーズ & コーパス頻出パターン
ネイティブが本当によく使う定番フレーズ & コーパス頻出パターン
ネイティブは単体だけでなく、以下の「決まった塊(チャンク)」で会話やドラマで多用します。
回りくどい言い方はやめて / 単刀直入に言ってくれ
ドラマや日常会話で最も耳にする超頻出フレーズ。前置きが長かったり言い渋っている相手に、核心を言うよう促す定番表現です。
遠回しに言わないで / はっきり言って
"Don't beat around the bush, just give it to me straight."(遠回しに言わず、ストレートに教えてくれ)のように使います。
遠回しな前置きは抜きにして / 単刀直入に言えば
自分が本題や厳しい結論を率直・直接的に切り出す際の前置きとしてよく使われます。
遠回しに言わずに本題に入る・要点を言う
「本題に入る(get to the point)」との対比で非常によくセットで使われる組み合わせです。
遠回しに言う(主にイギリス英語)
イギリス英語では around の代わりに about が好まれて使われる傾向があります。
罠回避!日本人がよくやる間違いパターン (Common Mistakes)
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Don't beat the bush.
Don't beat around the bush.(または beat about the bush)
【解説】 around(〜の周り)があって初めて「核心を避けて周辺をうろうろ叩く」という比喩表現になります。around を抜かすと単に「茂みを叩くな」という直訳になってしまいます。
Stop hitting around the bush.
Stop beating around the bush.
【解説】 「叩く」から連想して hit を使いたくなりますが、固定された慣用句のため必ず beat を使います。
Stop beat around the bush.
Stop beating around the bush.
【解説】 「〜するのをやめる」は stop + 動名詞(-ing) の形になります。会話ですぐに使えるよう "Stop beating around the bush!" のフレーズで丸ごと覚えておきましょう。
使い方のポイント & 構文パターン
使い方のポイント & 構文パターン
① 基本的な定型表現として使う
beat around the bush はこのセット全体で「本題を避けて遠回しに話す」という意味を表す定型表現です。時制や進行形に合わせて動詞 beat を変化させて使います(beat / beats / was beating など)。
Why are you beating around the bush?(なぜ遠回しな言い方ばかりしているの?)
② 前置詞 without や instead of との併用パターン
自分が率直に切り出す際の前置きや、相手に要点を求める際の表現として非常によく使われます。
Let me tell you the truth without beating around the bush.(遠回しな言い方は抜きにして、真実をお話しします。)
シーン別実践例文
シーン別実践例文
Stop beating around the bush and just tell me what really happened.
回りくどい言い方はやめて、本当は何があったのかはっきり話してよ。
We don't have much time in this meeting, so please don't beat around the bush and get straight to the point.
今回の会議は時間があまりありませんので、前置きは省いて要点から手短にお願いします。
He was beating around the bush for ten minutes before finally admitting he had lost the project files.
彼はプロジェクトファイルを紛失したと白状するまで、10分間も遠回しな言い訳ばかりしていた。
Without beating around the bush, our budget for next quarter will be significantly reduced.
単刀直入に申し上げますと、来期の予算は大幅に削減される見込みです。
類義語との使い分け・ニュアンス比較(cut to the chase / mince words との違い)
類義語との使い分け・ニュアンス比較(cut to the chase / mince words との違い)
会話をストレートに進める表現や、言葉を濁す表現とのニュアンスの差を整理しています。
beat around the bush
言いにくい話題を避けて「遠回しにうろうろ話す」状態そのものを指す(ややネガティブ)。
Stop beating around the bush.(回りくどいのはやめて)
cut to the chase
前置きや余計な話を飛ばして「いきなり本題・核心に入る」(前進するアクション)。
Let's cut to the chase.(本題に入りましょう)
mince words
相手を傷つけないよう「言葉を選んで控えめに言う」。主に否定形(not mince words)で「ズケズケ率直に言う」として頻出。
He doesn't mince words.(彼は遠慮なくズバズバ言う)
sugarcoat
悪い知らせや厳しい現実を「オブラートに包んでよく見せかける」。
Don't sugarcoat the bad news.(悪い知らせをごまかさないで)
対義語 & ネイティブの言い換え表現
対義語 & ネイティブの言い換え表現
ネイティブがよく使う同義・言い換え表現
- dance around the issue: 問題の核心を避けて周りをうろうろする
- dodge the question: 質問をはぐらかす・避ける
- hem and haw: えーと、あーと口ごもる・言葉を濁す
- pussyfoot around: 優柔不断にためらう(やや古風・口語)
反対の意味を持つ対義表現 (Antonyms)
- get straight to the point: 単刀直入に本題・要点に入る
- cut to the chase: 本題に入る・核心に切り込む
- be direct / be upfront: 率直に話す・あらかじめ明かす
- speak one's mind: 遠慮せず思っていることを率直に言う
よくある質問(FAQ)
よくある質問(FAQ)
いいえ、スラングではありません。古くからの狩猟表現に由来する極めて標準的かつ確立された伝統的イディオムです。日常会話からビジネス、映画、小説、ニュース報道まであらゆる文脈で自然に使われます。
意味はまったく同じです。beat around the bush は特にアメリカ英語で一般的で、beat about the bush はイギリス英語でよく使われます。
"Stop beating around the bush." は命令調でかなり直接的で強い響きがあるため、上司やクライアントに言うと失礼にあたります。フォーマルに要点を依頼したい場合は、"Could you please get straight to the point?" や "Could you give us a brief summary of the conclusion?" などと丁寧に表現するのが無難です。
はい、使えます。例えば "He always beats around the bush when asked about the budget."(彼は予算について聞かれるといつも言葉を濁す)のように、第三者の態度を説明・描写する文脈でも自然に使われます。
相手の「遠回しな態度をやめさせたい」時は "Stop beating around the bush." を使い、「前置きを省いて自分(たち)から本題にサッと進みたい」時は "Let's cut to the chase." を使うのが自然な使い分けです。
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動詞「beat」を使った他の有名イディオム
ChatGPT / Gemini 会話練習プロンプト
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以下のプロンプトをコピーしてAIチャットに貼り付けると、「beat around the bush」を使った自然な会話アウトプット練習がその場ですぐに始められます!
イディオム「beat around the bush」を使って、私と英会話のロールプレイをしてください。 シチュエーション:あなたは言いにくい重大な報告(例:ミスをしてしまった、または契約破棄の知らせ)を私に伝えようとしていますが、緊張して前置きばかり長くなっています。私が「Stop beating around the bush and tell me what happened!」と突っ込み、本題を聞き出すロールプレイ。 ルール: 1. あなたから遠回しで回りくどい言い訳の前置きを英語で話しかけてください。 2. 私が「beat around the bush」を使って英語で返答したら、使い方の自然さや文法をフィードバックした上で、会話を続けてください。
応用語法チェッククイズ
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Q. 言い渋っている同僚に「回りくどい言い方はやめて、本当は何があったのかはっきり話してよ」と促す英語として最も自然なものはどれ?
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記述・語法根拠(信頼性と出典)
本解説ページは、信頼性の高い以下の主要英英辞典および言語学・コーパス資料の記述を基に独自編集・構成しています。
- Oxford Idioms Dictionary / Oxford Learner's Dictionaries(オックスフォード辞書)
- Cambridge International Dictionary of Idioms(ケンブリッジ辞書)
- Merriam-Webster's Collegiate Dictionary(メリアム・ウェブスター辞典)
- COCA - Corpus of Contemporary American English(現代アメリカ英語コーパス)