英語で物を数えるときや数量を伝えるときに欠かせないのが cardinal number(基数・きすう) です。
one、two、three、hundred
などの数値表現は日常生活で毎日使われますが、ハイフンの表記ルール、hundred に -s
を付けるかどうか、ordinal number(序数) との使い分けなど、迷いやすいポイントがたくさんあります。
この記事では、次のポイントをわかりやすく整理します。
- cardinal number(基数)の基本的な意味
- cardinal number(基数)と ordinal number(序数)の違い
- 21〜99 で使うハイフンの表記ルール
- 大きな数字(1,000 以上)や
andの使い方 hundreds ofや複合形容詞(a 5-year-old child)のルール- 金額・年号・時刻・電話番号・小数・分数の読み方
-teenと-tyの聞き取り・発音のポイント
1. まず押さえる!Cardinal Number は「ものの数量を表す数」
cardinal number は、日本語で「基数(きすう)」と呼ばれ、「ものの個数・数量(How many?)」 を表す数詞のことです。
1, 2, 3...(one, two, three...)のように、ものの数を「1個、2個、3個…」と数えるときに使います。
Cambridge Dictionary も、cardinal number を「数量を表す数字(例:1, 2, 3 など)」と定義しており、順序や順位を表す ordinal
number(1st, 2nd, 3rd など)と明確に区別しています。
[Cambridge Dictionary: Numbers]
英語における数の分類
英語の数値表現は、主に次のように整理できます。
├── Cardinal Number(基数:数量を表す 1, 2, 3...)
└── Ordinal Number(序数:順序・日付を表す 1st, 2nd, 3rd...)
代表例で比較
| 数字表記 | 分類の目安 | 英語表現 | 表す意味 |
|---|---|---|---|
| 3 | Cardinal Number(基数) | three | 数量(3つ、3人) |
| 3rd | Ordinal Number(序数) | third | 順序・順番(3番目、3日) |
| 3 times | Multiplicative(倍率・回数) | three times | 倍率・回数(3回、3倍) |
| Room 3 | 識別番号(Nominal Number) | Room Three | 識別用番号(3号室) |
2. 「Cardinal Number」と「Ordinal Number」の違い
英語学習者が最も混同しやすいのが、cardinal number(基数) と ordinal number(序数) の違いです。
| 項目 | Cardinal Number(基数) | Ordinal Number(序数) |
|---|---|---|
| 日本語訳 | 基数(個数・数量) | 序数(順序・順番) |
| 答える質問 | How many?(いくつありますか?) | Which one / What order?(何番目ですか?) |
| 代表例 | one, two, three, four |
first, second, third, fourth
|
| 主な用途 | 個数、年齢、値段、人数、時間 | 順位、階数(○階)、日付、建物の番地 |
例文で比べる違い
- Cardinal: I have three cats.
(私は猫を3匹飼っています。※数量) - Ordinal: This is my third cat.
(これは私が飼う3匹目の猫です。※順番) - Cardinal: The building has ten floors.
(そのビルには10のフロアがあります。※数量) - Ordinal: Our office is on the tenth
floor.
(私たちのオフィスは10階にあります。※位置・階数)
・Cardinal = Counting(数をカウントする基数)
・Ordinal = Order(オーダー・順序を表す序数)
3. 基数の書き方・読み方の基本ルール
基数を英語で書く・読む際には、いくつか決まった文法・スペルのルールがあります。
① 1〜20 のスペルと基本一覧
1〜12 は固有の単語であり、13〜19 は語尾に -teen がつきます。
| 数字 | 英語 | 数字 | 英語 |
|---|---|---|---|
| 1 | one | 11 | eleven |
| 2 | two | 12 | twelve |
| 3 | three | 13 | thirteen |
| 4 | four | 14 | fourteen |
| 5 | five | 15 | fifteen |
| 6 | six | 16 | sixteen |
| 7 | seven | 17 | seventeen |
| 8 | eight | 18 | eighteen |
| 9 | nine | 19 | nineteen |
| 10 | ten | 20 | twenty |
② 21〜99 のハイフン(-)ルール
21〜99 の数を英単語で書く場合、十の位と一の位の間にハイフンを入れます。
| 数字 | 正しい表記 | 間違えやすい例 |
|---|---|---|
| 21 | twenty-one | twenty one ❌ |
| 45 | forty-five | fourty-five ❌(uは不要) |
| 99 | ninety-nine | ninety nine ❌ |
③ 100 以上の数字と "and" の使い方
100 は a hundred または one hundred と表します。100 を超える数字を読む際、イギリス英語とアメリカ英語で
and の扱いに地域差が見られます。
- イギリス英語(BrE): 百の位とそれ以下の数字の間に
andを入れるのが標準的です。例:105→ one hundred and five、250→ two hundred and fifty。 - アメリカ英語(AmE):
andを省略して読む形も広く一般的です。例:105→ one hundred five、250→ two hundred fifty。
④ 大きな数字の区切り(3桁ごとのカンマ)
英語圏では、大きな数字を書くときは3桁ごとにカンマ(,)で区切ります。単位の区切りは次のようになります。
| 桁数 | 英語単位 | 数字例 |
|---|---|---|
| 1,000 | thousand(千) | 1,000 = one thousand |
| 1,000,000 | million(100万) | 1,000,000 = one million |
| 1,000,000,000 | billion(10億) | 1,000,000,000 = one billion |
| 1,000,000,000,000 | trillion(1兆) | 1,000,000,000,000 = one trillion |
複雑な数の読み方の例
3,542 → three thousand five hundred (and) forty-two
2,500,000 → two million five hundred thousand
4. 混同しやすい基数の発音・表記・注意点
① "-teen" と "-ty" の発音とアクセント
聞き取り・発音で混同しやすいのが 13〜19(-teen)と 30〜90(-ty)の違いです。
- thirTEEN(13): アクセントは後半の
-teenに置かれ、長音で発音。 - THIRty(30): アクセントは前半の
THIR-に置かれ、語尾は短く発音。
※アメリカ英語では thirty や forty の t 音がラ行(/d/ や
/ɾ/)のように変化するため、アクセントの位置を意識することが極めて重要です。
② スペル変化の落とし穴(40のスペル)
4 は four、14 は fourteen ですが、40 は
forty(uが入らない) になります。テストや文章作成で注意が必要です。
- 4 = four
- 14 = fourteen
- 40 = forty(fourty ❌)
- 5 = five / 15 = fifteen / 50 = fifty
③ "0"(ゼロ)の多彩な読み分け
0 は文脈によって読み方が変わります。
- zero: 一般的な数値・気温(
-5°C= five degrees below zero) - oh(オー): 電話番号・部屋番号・時刻(
Room 502= five-oh-two) - nil / love: サッカーなどの試合スコア(
2-0= two-nil)、テニス(15-0= fifteen-love) - nought(ノート): イギリス英語での小数点前のゼロ(
0.5= nought point five)
④ 具体的な数の前の hundred / thousand に s は付かない
具体的な数値が前につく場合、hundred, thousand, million に複数形の
-s は付けません。
[誤り] three hundreds people ❌
5. 日常・ビジネス・学術で使う基数の実践例
日常会話やビジネスシーンでは、基数がさまざまな形式で登場します。
| 場面 | 表記 | 読み方の例 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 金額 | $45.50 | forty-five dollars and fifty cents (口語:forty-five fifty) |
口語・会話では単位を略すことも一般的 |
| 西暦(年号) | 1998 2024 |
nineteen ninety-eight twenty twenty-four |
2桁ずつ分けて読むのが基本(北米等では two thousand twenty-four も普通) |
| 電話番号 | 080-1234 | oh-eight-oh, one-two-three-four | 1文字ずつ読む(0はohが多い) |
| 小数 | 3.14 | three point one four | 小数点は point。小数は1文字ずつ読む |
| 分数 | 1/3 2/3 |
one-third two-thirds |
分子は基数、分母は序数。分子が2以上なら分母にs |
| パーセント | 75% | seventy-five percent | percent は常に単数形(sは不要) |
分数の読み方の特例ルール
分数を表すときは、「分子=基数(Cardinal)」/「分母=序数(Ordinal)」 の組み合わせで読みます。
1/4 → a quarter または one-fourth・
1/2 → a half または one-half・
3/5 → three-fifths(分子が 3 なので序数 fifth に s が付く)
6. 英語学習・文法でよく見かける注意点
① 漠然とした大数を表す "hundreds of"
具体的な数値がない場合、「何百もの〜」「何千もの〜」という不特定の大きな数を表すときは、hundreds of、thousands of、millions of
のように -s + of を使います。
- Hundreds of people gathered in the park.
(何百人もの人々が公園に集まった。) - Millions of dollars were spent on the
project.
(そのプロジェクトに数百万ドルが費やされた。)
② ハイフンでつなぐ複合形容詞(名詞の前)
数字と単位名詞をハイフンでつないで名詞を修飾する形容詞(複合形容詞)にするとき、単位名詞は必ず単数形になります。
| 通常の文(名詞・複数形) | 複合形容詞(単数形) | 意味 |
|---|---|---|
| The boy is 5 years old. | a 5-year-old boy | 5歳の男の子 |
| The meeting lasted 2 hours. | a two-hour meeting | 2時間の会議 |
| The note is worth 10 dollars. | a 10-dollar bill | 10ドル紙幣 |
③ 文頭での数字の書き方ルール
多くのスタイルガイド(出版・学術ライティング)では、文章の先頭(文頭)に数字が来るとき、アラビア数字(10,
50)ではなく原則として英単語(スペル)で書くことが推奨されます。
[適切な表記] Twenty students passed the exam.(または文構造を変えて "In total, 20 students passed...")
7. 知っておくと役立つ基数の豆知識
① "a hundred" と "one hundred" のニュアンスの違い
どちらも 100 を意味しますが、日常会話では a hundred や a thousand が自然に使われます。
一方、one hundred は「100」という数値を正確に示したい場合や、金融・ビジネスプレゼンなどで明確性を重視する場面で選ばれます。
② 日付における「読み方」と「書き方」のずれ
日付を書くときは May 5 や 5 May のように基数で書くことが主流となっていますが、発音するときは
ordinal number(序数)で読むのが一般的です。
例:May 5 と書かれていても、発音は "May the fifth" または "the fifth of
May" と読みます。
③ 名詞の後ろに来る基数(識別番号)
語順が「名詞 + 基数」となる場合、冠詞 the をつけずにそのまま読みます。
例:Gate 5(5番ゲート)、Track 3(3番線)、Page 42(42ページ)、Chapter 1(第1章)。この場合は数量というより特定の場所や番号(Nominal
Number)を指します。
④ billion の標準的な定義(10億)
かつてイギリス英語の一部で billion が
1兆(10の12乗)を指す伝統的な用法がありましたが、現代の英語(イギリス英語含む)ではアメリカ英語と同様に10億(10の9乗)を表すのが標準となっています。
8. FAQ(よくある質問)
Q1. cardinal number は日本語で何と言いますか?
A. 「基数(きすう)」と訳されます。
「1, 2, 3...」のようにものの個数や数量を表す数字・数詞のことです。
Q2. ordinal number(序数)との一番の違いは何ですか?
A. 「数量(How many)」か「順序(Which position)」かの違いです。
cardinal number は数量(three = 3個)、ordinal number は順序(third = 3番目)を表します。
Q3. 21〜99 でハイフンを忘れると間違いになりますか?
A. フォーマルなライティングや試験では誤りとみなされることがあります。
twenty-one や ninety-nine
のように、十の位と一の位の間にはハイフンを入れるのが正式な英単語の表記ルールです。
Q4. "40" の英語スペルは fourty ですか?
A. いいえ、forty(uは付かない)が正しいスペルです。
4(four)や 14(fourteen)には u が入りますが、40(forty)には u
が入らないため非常に間違いやすいポイントです。
Q5. 300人は three hundred people ですか、three hundreds people ですか?
A. three hundred people が正しいです。
前に具体的数字(three)がある場合、hundred に -s は付けません。ただし「何百もの人」とぼかす場合は
hundreds of people とします。
Q6. 電話番号の "0" は zero と読んでもいいですか?
A. zero でも通じますが、日常会話では oh(オー)と読まれることが多いです。
例:080 → oh-eight-oh
Q7. 西暦 2024 年はどう読みますか?
A. 一般的には twenty twenty-four と 2桁ずつ分けて読みます。
two thousand twenty-four と読むことも可能です(北米等でよく好まれます)。
Q8. 「5歳の少年」は a 5-years-old boy ですか?
A. いいえ、a 5-year-old boy と単数形にします。
ハイフンでつないで名詞を修飾する複合形容詞にする場合、単位(year)は単数形にするのがルールです。
9. まとめ
Cardinal Number(基数)を正しく使いこなすための重要ポイントを整理します。
- Cardinal Number は「ものの数量(How many)」を表す数(1, 2, 3...)
- 順序を表す Ordinal Number(1st, 2nd, 3rd...) と明確に使い分ける
- 21〜99 の基数にはハイフン(-)をつける(例:
twenty-five) - 40 のスペルは
forty(uは入らない) - 具体的な数値がつく場合、
hundred,thousand,millionに-sは付けない - 「何百もの〜」とぼかす時は
hundreds of + 複数名詞にする - 名詞を修飾するハイフン表現(
a 5-year-old child)では単位を単数形にする -teenは後半長音アクセント、-tyは前半アクセントで聞き分ける- 分数は「分子=基数 / 分母=序数」で読み、分子が 2 以上なら分母に
-sをつける - 文頭で数字を書く時は、アラビア数字ではなく原則として英単語(Twenty...等)で表記する
基数は英語学習の最も基礎的な分野ですが、表記上の細かなルールや紛らわしい発音・スペルが多く存在します。
基本ルールをしっかり整理しておくことで、日常会話でのリスニング・スピーキングはもちろん、ビジネス文書や論文での正しい英語表現に大きく役立ちます。
文法用語やルールの暗記にとどまらず、「ネイティブが実際にどう使い分けているか」をアルファベット順(A-Z)で直感的に引ける定番の英文法リファレンスです。
Practical English Usage 4th Edition
世界中の英語学習者・英語教師が手元に置くバイブル。「この前置詞はどう使い分ける?」「似た単語のニュアンスの違いは?」といった疑問を即座に解決できる決定版。