Defining Relative Clause(制限的関係節)とは?使い方・non-definingとの違いを徹底解説

英語の制限的関係節(Defining Relative Clause)の基本的な役割から、who / which / that / whose の使い分け、関係代名詞の省略ルール、非制限用法(Non-defining)との決定的な違いまで詳しく解説します。

英語の文章や日常会話で名詞を詳しく説明するときに使われるのが defining relative clause(制限的関係節 / 制限用法の関係代名詞節) です。

関係代名詞(who, which, that, whose など)を使って修飾する節には、「制限用法(Defining)」と「非制限用法(Non-defining)」の2種類があります。制限用法は、「どの人・どの物なのか」を特定するために必要な情報を補う重要な文法構造です。

この記事では、次のポイントをわかりやすく整理します。

  • defining relative clause の基本的な意味と役割
  • 関係代名詞(who, which, that, whose, whom)と関係副詞の使い分け
  • 目的格の関係代名詞を省略(Zero Relative)できるルール
  • defining と non-defining(非制限用法)のカンマ・意味・使い方の決定的な違い
  • 関係代名詞に that を優先して使う傾向があるケース
  • 前置詞と関係代名詞の位置関係
  • 会話でのポーズや表記上の注意点

1. まず押さえる!Defining Relative Clause は「限定・特定」する節

defining relative clause(制限的関係節 / 限定的関係節)とは、直前の名詞(先行詞)が「どの人・どの物なのか」を絞り込んで特定するための節です。

この節に含まれる情報は先行詞(誰・何のことか)を特定するために必要な情報(essential information)であり、この節を取り除くと「どの人・物か」の特定が困難になります。そのため、カンマ(,)で区切らないのが大きな特徴です。

Cambridge Dictionary も、defining relative clause を「どの人や物を指しているかを特定するために必要な情報を与える節」と説明しています。
Cambridge Dictionary: Relative clauses - defining and non-defining

Defining Relative Clause の全体像

文法上の構造は、次のように整理できます。

Relative Clause(関係節)
├── Defining Relative Clause(制限的関係節)【カンマなし・特定に必要な情報】
│ ├── 人を表す:who / that / whom / whose
│ ├── 物・事を表す:which / that / whose
│ ├── 場所・時・理由を表す:where / when / why
│ └── 目的格の省略(Contact Clause / Zero Relative)
└── Non-defining Relative Clause(非制限的関係節)【カンマあり・補足情報】

代表例で比較

例文 関係節の部分 節の役割 意味
The woman who lives next door is a doctor. who lives next door 「どの女性か」を特定 隣に住んでいる女性は医師です。
The book that I bought yesterday was useful. that I bought yesterday 「どの本か」を特定 私が昨日買った本は役立った。
I know a restaurant where they serve great pasta. where they serve great pasta 「どんな店か」を特定 美味しいパスタを出すレストランを知っている。

2. 制限的関係節で使われる語の種類と使い分け

先行詞(修飾される名詞)が「人」か「物・事」か、また関係節内での格(主格・目的格・所有格)によって使用する語が変わります。

先行詞 主格(〜が) 目的格(〜を・〜に) 所有格(〜の)
who / that who / whom / that / 省略 whose
物・動物・事 which / that which / that / 省略 whose / of which
場所・時・理由 where / when / why(関係副詞) -

例文と用法

  • 主格(人): The man who/that called you is my uncle.
    (あなたに電話した男性は私の叔父です。)
  • 主格(物): This is the software which/that fixes the bug.
    (これがバグを修正するソフトウェアです。)
  • 目的格(人): The girl (who/whom/that) I met was very kind.
    (私が会った少女はとても親切でした。)
  • 所有格: I have a friend whose father is a famous chef.
    (私には父親が有名なシェフである友人がいます。)
  • 関係副詞(場所): This is the house where I grew up.
    (ここが私が育った家です。)

3. 【超重要】「that」の使用と「省略(Zero Relative)」のルール

制限的関係節(defining relative clause)における最も実用的で重要なルールが、that への置き換え関係代名詞の省略 です。

① who / which は 「that」 に置き換えられる

制限的関係節では、先行詞が人でも物でも、主格・目的格の whowhichthat に置き換えることができます。日常会話やカジュアルな文章では、whowhich よりも that が好まれる傾向があります。

・The student who got the highest score → The student that got the highest score
・The movie which I watched last night → The movie that I watched last night

② 目的格の関係代名詞は省略できる(Zero Relative)

関係代名詞が関係節の中で「目的語(〜を / 〜に)」の役割をしている場合、関係代名詞(who, whom, which, that)を完全に省略できます。省略された節は言語学で contact clausezero relative clause と呼ばれます。

関係代名詞あり 省略形(Zero Relative) 解説
The man that I saw The man I saw I saw [the man] の目的語なので省略可能
The car which she bought The car she bought she bought [the car] の目的語なので省略可能
The man who came here The man came here 主格(〜が)の場合は省略不可!

主格と目的格の簡単な見分け方

関係代名詞のすぐ後ろに 「主語 + 動詞」 が続いていれば目的格なので省略可能です(例:*the book [you read]*)。一方、関係代名詞の直後に 「動詞」 が来ている場合は主格なので省略できません(例:*the book [that cost $10]*)。

4. 【比較】Defining(制限)と Non-defining(非制限)の決定的な違い

関係節を理解する上で最も重要なのが、Non-defining relative clause(非制限的関係節) との比較です。見かけの文は似ていても、カンマの有無で文全体の意味が大きく変わることがあります。

項目 Defining(制限的関係節) Non-defining(非制限的関係節)
主な役割 先行詞を特定・限定する(必要な情報) 先行詞に補足・おまけの説明を加える
カンマ(,) 置かない 関係節の前後に置く
that の使用 可能(who/which の代用) 不可(who/which のみ)
関係代名詞の省略 目的格なら可能 一切不可
話し方(発音) 大きなポーズを置かずに自然に発音する カンマの位置で短いポーズ(間)を置く

意味の大きな違い(名作例で比較)

次の2つの文は、カンマが1つあるかないかでニュアンスが異なります。

例1【Defining(カンマなし)】
My brother who lives in London is a doctor.
(ロンドンに住んでいる(方の)私の兄は医師です。)
含み: 兄弟が複数人いる状況で、「ロンドンに住んでいる方の兄」を特定しています。
例2【Non-defining(カンマあり)】
My brother, who lives in London, is a doctor.
(私の兄は医師で、ちなみに彼はロンドンに住んでいます。)
含み: 話し手にとって「私の兄」で既に人物が明確であり、「ロンドンに住んでいる」は補足情報です。

5. 「that」を優先して使う傾向があるケース

制限的関係節において、特定の前置き表現を伴う先行詞などの場合、whichwho よりも that を使うことが好まれる傾向があります。

  • 先行詞に最上級・序数・限定的な修飾語がつく場合:
    the best, the first, the only, the same, the very などがついた先行詞。
    This is the best movie that I have ever seen.(これは私が今までに見た中で最高の映画です。)
  • 先行詞が all, every, some, any, no, little, much, everything などの場合:
    All that glitters is not gold.(光るものすべてが金とは限らない。)
    Is there anything that I can do to help?(私が手伝うことは何かありますか?)
  • 先行詞が「人+物/動物」の組み合わさったものである場合:
    Look at the man and the dog that are walking over there.(向こうを歩いている男の人と犬を見てごらん。)

6. 前置詞+関係代名詞の配置ルール

関係節内の動詞が前置詞とセットで使われる場合(例:*listen to*, *look at*, *live in*)、前置詞の置く位置によって文のフォーマル度が変わります。

スタイル 例文 特徴・ルール
口語・日常的
(前置詞が文末)
This is the house (which/that) I lived in. 前置詞を後ろに残す。that の使用や関係代名詞の省略が可能。
フォーマル・書き言葉
(前置詞が関係代名詞の前)
This is the house in which I lived. 前置詞を前に置く。前置詞の直後に that や省略形は使えない(❌ in that / ❌ in [省略])。人には whom を使う(to whom)。

7. 知っておくと役立つ豆知識

① スピーキングでのポーズ(息継ぎ)

制限的関係節(Defining)を話す時は、通常、先行詞と関係節の間に大きなポーズ(間)を置きません。先行詞と節を一気通貫で発音することで一体感を示します。

一方、Non-defining(非制限)の場合は、カンマの位置でわずかにポーズを置いたり、トーンを変えて発音されます。

② イギリス英語 vs アメリカ英語

アメリカ英語の一部のスタイルガイド(APAやChicagoなど)では、制限的関係節に that、非制限的関係節に which を区別して使う伝統があります。

一方、イギリス英語では制限的関係節であっても whichthat の両方がよく使われます。

③ 関係副詞 why や先行詞の省略

制限的関係節において、the reason why ... では why を省略して the reason S + V としたり、先行詞 the reason を省略して why S + V の形で話すことがあります。
(例:That's the reason (why) I came.That's the reason I came. / That's why I came.

④ 関係節を分詞で短くする(縮約関係節)

主格の関係代名詞+be動詞は省略して、現在分詞(-ing)や過去分詞(-ed)だけの形にする(分詞の限定用法)ことができます。
The girl who is sitting thereThe girl sitting there

8. FAQ(よくある質問)

Q1. defining relative clause にカンマを入れてもいいですか?

A. 原則として入れません。
カンマを入れると「非制限用法(Non-defining relative clause)」になり、追加・補足のニュアンスに変わって文全体の意味合いが変化してしまいます。

Q2. 関係代名詞の that と which はどう使い分けたらいいですか?

A. 制限的関係節(Defining)なら基本的にどちらも使えます。
日常会話やアメリカ英語では that が好まれる傾向があります。ただし、先行詞に最上級や all などがつく場合は that、非制限用法(カンマあり)では which のみを使います。

Q3. 関係代名詞はいつでも省略できますか?

A. いいえ。省略できるのは「目的格」の場合のみです。
主格(〜が)の場合は省略できません。直後に「主語+動詞」が来ているかどうかが判断の目印です。

Q4. whom は日常会話で使いますか?

A. 現代の日常会話ではあまり使われません。
口語では whothat を使うか省略することが一般的です。whom はフォーマルな書き言葉や「前置詞+whom(例:to whom)」の形で残っています。

Q5. whose は物に対しても使えますか?

A. はい、使えます。
whose は人だけでなく、物や国・組織の所有格(〜の)を表す際にも自然に使われます(例:*a mountain whose top is covered with snow*)。

Q6. non-defining relative clause との見分け方のコツは?

A. カンマの有無と「関係節を取り除いても人物や物が特定できるか」です。
例えば「私の母(My mother)」のように世界に一人しかいない(すでに特定されている)先行詞に説明を加える場合は、通常 Non-defining(カンマあり)になります。

9. まとめ

Defining Relative Clause(制限的関係節)をマスターするための重要ポイントを整理します。

  1. 先行詞を特定するために必要な情報(essential information)を与える
  2. 原則としてカンマ(,)は置かない
  3. 人を表す who、物を表す which の代わりに that を使うことができる
  4. 目的格の関係代名詞(直後に「S+V」が来る形)は省略できる
  5. the bestalleverything などの先行詞には that が好まれる傾向がある
  6. 前置詞を関係代名詞の前に置くスタイル(例:*in which*)では that や省略は不可
  7. カンマの有無で文の含み(例:兄弟が何人いるかなど)が変わるため要注意

制限的関係節のルールを理解すると、英文を読む際に「どこからどこまでが先行詞を修飾しているブロックなのか」を正確に見抜けるようになり、ライティングやスピーキングでも自然でスムーズな表現ができるようになります。

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