英語で質問をする際に頻繁に使われるのが interrogative adjective(疑問形容詞) です。
Which coat(どのコート)、What time(何時)、Whose bag(誰のカバン)のように、疑問詞の直後に名詞を伴って修飾する役割を果たします。
※日本の学校文法では伝統的に「疑問形容詞」と呼ばれますが、現代英文法や言語学では、冠詞(a/the)や所有格(my/your)と同じく名詞の範囲を特定する interrogative determiner(疑問限定詞) に分類されるのが一般的です。本記事では主に親しみやすい「疑問形容詞」という用語を用いて解説します。
この記事では、次のポイントをわかりやすく整理します。
- interrogative adjective の基本的な意味と仕組み
- 代表的な 3 つの語(
which/what/whose)の使い方 whichとwhatの明確な使い分けルール- 「疑問形容詞」と「疑問代名詞」の決定的な見分け方
whoseとwho'sの注意すべき同音異義語- 間接疑問文における語順と注意点
1. まず押さえる!Interrogative Adjective は「名詞を修飾する疑問詞」
interrogative adjective(疑問形容詞)とは、疑問文の中で直後の名詞を修飾し、その名詞について具体的な情報を尋ねる形容詞(限定詞)のことです。
疑問形容詞(限定詞)として機能する場合、単独で疑問詞として使われるのではなく、常に「疑問形容詞 + 名詞」というセットの塊(疑問詞句)をつくって配置されるのが特徴です。
Interrogative Adjective の全体像
疑問詞の中で「名詞を修飾できるもの」は主に以下の 3 つに分類されます。
├── Which(どの〜、どちらの〜)→ 限られた範囲・選択肢の中から尋ねる
├── What(何の〜、どんな〜)→ 範囲を限定せず広範な対象から尋ねる
└── Whose(誰の〜)→ 所有者や所属関係を尋ねる
※文法書によっては「疑問形容詞」とするものと「疑問限定詞(determiner)」とするものがありますが、英文を作る際の実質的な働きは完全に同じです。
代表例で比較
| 疑問形容詞 | 主な意味 | 組み合わせの例 | 尋ねる対象 |
|---|---|---|---|
| which | どの〜、どちらの〜 | which dress / which option |
特定または限定された選択肢の中での選択 |
| what | 何の〜、どんな〜 | what time / what language |
範囲を定めない情報・種類・定型表現 |
| whose | 誰の〜 | whose car / whose turn |
所有者・関係者 |
2. 代表的な疑問形容詞3つの意味と使い方
英語における主要な疑問形容詞である which, what, whose の詳細な使い方を確認しましょう。
① Which(どの〜、どちらの〜)
which は、話し手や聞き手の頭の中で選択肢や範囲がある程度絞られている場面(特定の候補の中から選ぶ場合など)に使われます。
例文
- Which way should we go?(どちらの道に行くべきですか?)
- Which color do you prefer, blue or red?(青と赤、どちらの色が好きですか?)
- Which bus goes to the station?(どのバスが駅に行きますか?)
② What(何の〜、どんな〜)
what は、あらかじめ選択肢を特定せず、広い範囲から相手に自由に答えさせたい場合に使われます。また、時刻や日付などの決まった情報を尋ねる定型表現としても頻出します。
例文
- What music do you like?(どんな音楽が好きですか?)
- What time does the train leave?(電車は何時に出発しますか?)
- What subject are you studying?(何の科目を勉強していますか?)
③ Whose(誰の〜)
whose は、名詞の前に置かれて「その名詞が誰のもの(誰に所属しているか)」を尋ねる際に使用します。
例文
- Whose jacket is this?(これは誰の上着ですか?)
- Whose idea was it to start this project?(このプロジェクトを始めようと言い出したのは誰のアイディアでしたか?)
- Whose turn is it to wash the dishes?(皿洗いをするのは誰の番ですか?)
3. 【超重要】「疑問形容詞」と「疑問代名詞」の決定的な違い
英語学習で最も混同されやすいのが、同じ which, what, whose が文脈によって
疑問形容詞(Interrogative Adjective) にも 疑問代名詞(Interrogative Pronoun)
にもなるという点です。
学校文法における見分け方は非常にシンプルです。直後に名詞が続いているかどうかで識別します。
| 分類 | 構造 | 例文と役割 |
|---|---|---|
| 疑問形容詞 (Adjective) |
疑問詞 + 名詞 + 動詞...(直後の名詞を修飾) |
Which book do you want? (どの本が欲しいですか? / bookを修飾) |
| 疑問代名詞 (Pronoun) |
疑問詞 + 動詞...(単独で主語・目的語) |
Which do you want? (どちらが欲しいですか? / 単独で目的語) |
対比例で理解する
・疑問形容詞:What flavor do you like?(何味が好きですか?)
・疑問代名詞:What do you want to eat?(何が食べたいですか?)
・疑問形容詞:Whose umbrella is this?(これは誰のカサですか?)
・疑問代名詞:Whose is this umbrella?(このカサは誰のものですか?)
4. which と what の使い分けポイント(選択肢の有無)
「何の〜」「どの〜」と訳す場面で、which と what
のどちらを使うべきか迷うことがあります。判断の基準は「選択肢の範囲が自分や相手の頭の中で絞られているかどうか」です。
Which + 名詞(範囲が限定的)
目の前にある物や、会話や文脈で絞られたいくつかの候補から選ばせる場面。
Which shirt should I wear, the white one or the blue one?
(白と青、どちらのシャツを着るべきですか?)
What + 名詞(範囲が広範)
特定された選択肢に限定せず、相手の好みや全体の中から広く尋ねたい場面。
What movies do you usually watch?
(普段どんな映画を観ますか?)
5. 間接疑問文での疑問形容詞の働き
疑問形容詞は、文の一部に組み込まれる「間接疑問文(疑問詞が導く名詞節)」でも重要な役割を果たします。
語順の重要ルール
間接疑問節の中では、疑問形容詞とそれが修飾する名詞のセット(疑問詞句)を節の頭に配置し、その直後に「主語 + 動詞」の平叙文と同じ語順を続けます。
例文
- I don’t know which train we should
take.
(私たちがどの電車に乗るべきかわかりません。) - Please tell me what time the event
starts.
(イベントが何時に始まるか教えてください。) - He asked me whose car I borrowed.
(彼は、私が誰の車を借りたのかを尋ねました。)
❌ I don't know which train should we take.
のように、疑問節内部を疑問文の語順(助動詞+主語)に戻してしまわないよう注意しましょう。
6. 注意すべき紛らわしい表現・間違いやすいポイント
① Whose と Who's の混同
発音が全く同じ(/huːz/)ため、書き取りやテストで間違えやすいポイントです。
- Whose(疑問形容詞/代名詞): 「誰の」を表す所有形。
Whose bag is this? - Who's(短縮形):
Who isまたはWho hasの縮約形。Who's coming tonight?(= Who is)
② 疑問副詞との区別
疑問詞の中には名詞を修飾できない 疑問副詞(Interrogative Adverb) もあります。
When,Where,Why,Howは副詞であり、直後の名詞を直接修飾する形容詞としては機能しません。- ❌
When time.../ ⭕What time...
7. FAQ(よくある質問)
Q1. interrogative adjective(疑問形容詞)とは何ですか?
A. 名詞の直前に置かれて、その名詞を修飾しながら疑問文をつくる語です。
英語では主に which(どの)、what(何の)、whose(誰の)の3つが該当します。
Q2. interrogative determiner(疑問限定詞)とは違いますか?
A. 基本的に同じものを指します。
伝統的な学校文法用語では「疑問形容詞」、現代言語学や辞書等では「疑問限定詞(Interrogative
Determiner)」と呼ばれることが多いですが、実際の使い方は全く同じです。
Q3. which と what はどのように使い分けますか?
A. 話し手・聞き手の間で選択肢の範囲が絞られている場合は which、範囲を定めない場合は what を使います。
「どちら」や「この中のどれ」という特定の候補があれば which、漠然と「どんな種類の〜」と広く聞く場合は what
を選びます。
Q4. whose と who's の見分け方は?
A. 所有を表して名詞を修飾しているか、who is / who has の短縮形かで判断します。
後ろに名詞が直接続いて「誰の〜」と所有関係を表していれば whose、動詞や過去分詞が続いていたり「who is / who
has」に置き換えられる場合は who's です。
Q5. how many や how much の how は疑問形容詞ですか?
A. いいえ、how 自体は「疑問副詞」です。
how many books の場合、副詞の how が形容詞 many
を修飾し、その全体が名詞 books を修飾する構造になっています。
Q6. 疑問形容詞と疑問代名詞をすぐに見分けるコツは?
A. 疑問詞の「すぐ後ろに名詞があるか」を確認してください。
What color... や Which book...
のように名詞が直後にあれば疑問形容詞、What is... や Which do you...
のように動詞や助動詞が続けば疑問代名詞です。
8. まとめ
Interrogative Adjective(疑問形容詞)を理解するための重要ポイントを整理します。
- 疑問形容詞は名詞を修飾して疑問を表す語(別名:疑問限定詞)
- 代表的な語は
which(どの)、what(何の)、whose(誰の) の3つ whichは範囲や選択肢が限られている場面で使うwhatは特定されない広範囲な質問や定型表現(what time など)で使うwhoseは「誰の〜」と所有・所属を尋ねる- 直後に名詞が続けば「疑問形容詞」、単独で主語や目的語になれば「疑問代名詞」
whose(誰の)とwho's(who is / who has の縮約)を混同しない- 間接疑問文では [疑問形容詞+名詞] + 主語 + 動詞 の語順になる
疑問形容詞は、日常会話での詳細な質問やビジネスでの条件確認、英検・TOEICの文法・読解問題に至るまで幅広く登場します。
「直後の名詞とセットで一つのカタマリを作る」という特徴を意識して使いこなしましょう。
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