英語で質問をするときに欠かせないのが interrogative pronoun(疑問代名詞) です。
Who、Whom、Whose、What、Which
などが疑問代名詞にあたります。これらは名詞の代わりを果たしながら質問を作る言葉ですが、文中での役割(主語・目的語・補語)や「疑問形容詞」「関係代名詞」との違いで迷うことも少なくありません。
この記事では、次のポイントをわかりやすく整理します。
- interrogative pronoun の基本的な意味と役割
- 5大疑問代名詞(who / whom / whose / what / which)の使い方と現代英語での実態
- 主語・目的語・補語になるときの文法構造と語順
- 疑問代名詞・疑問形容詞・疑問副詞の違い
- 疑問代名詞 vs 関係代名詞 の見分け方
What is he?とWho is he?の違い- 間接疑問文や複合疑問代名詞(whoever / whatever)の使い方
1. まず押さえる!Interrogative Pronoun は「人やモノを尋ねる代名詞」
interrogative pronoun は、日本語で「疑問代名詞」と呼ばれます。
「人」や「モノ・事」などの名詞の代わりに使われ、「だれ」「なに」「どれ」といった情報を尋ねる疑問文をつくる働きをします。名詞の代わりになるため、文中で名詞と同じように主語(S)・目的語(O)・補語(C)になることができます。
Cambridge Dictionary でも、interrogative pronouns を「質問をするために使われる代名詞(who, which, whom, what,
whose)」と定義し、これらを用いた疑問文を Wh-questions の一種として解説しています。
[Cambridge Dictionary:
Questions: interrogative pronouns]
Interrogative Pronoun の全体像
疑問代名詞は、指す対象と文法的な機能によって次のように整理できます。
├── 人を尋ねる
│ ├── Who(主格・現代英語では目的格としても使用:だれが・だれを)
│ ├── Whom(目的格:フォーマルな「だれを・だれに」)
│ └── Whose(所有代名詞:だれのモノ)
├── モノ・事を尋ねる
│ └── What(何)
├── 選択肢(人・モノ)から選んで尋ねる
│ └── Which(どれ・どちら・だれ)
└── 複合疑問代名詞(-everがつく形)
└── whoever, whomever, whatever, whichever
代表例で比較
| 疑問代名詞 | 指す対象 | 文中での主な格/役割 | 例文と意味 |
|---|---|---|---|
| who | 人 | 主格(主語) / 目的格(現代英語) | Who left the door open? (だれがドアを開け放したの?) |
| whom | 人 | 目的格(目的語・フォーマル) | Whom did you invite? (だれを招待しましたか?) |
| whose | 人(の所有物) | 所有代名詞(補語・主語・目的語) | Whose is this jacket? (このジャケットは誰のモノですか?) |
| what | モノ・事・職業 | 主語 / 目的語 / 補語 | What happened yesterday? (昨日何が起きたのですか?) |
| which | 人・モノ(限定選択) | 主語 / 目的語 / 補語 | Which is your choice? (どれがあなたの選択ですか?) |
2. 関連語:「Interrogative」と「Pronoun」の意味
用語を分解して覚えると、文法用語の全体像がより理解しやすくなります。
| 語句 | 品詞 / 種別 | 意味・説明 |
|---|---|---|
| interrogative | 形容詞 / 名詞 | 疑問の、質問を表す / 疑問詞、疑問文 |
| pronoun | 名詞 | 代名詞(名詞の代わりに働く語) |
| interrogative pronoun | 名詞句 | 疑問代名詞(人やモノを尋ねる代名詞) |
| interrogative adjective | 名詞句 | 疑問形容詞(名詞を修飾する疑問詞:what book など) ※現代英文法では interrogative determiner(疑問限定詞)とも呼ばれます。 |
| interrogative adverb | 名詞句 | 疑問副詞(時・場所・理由・方法を尋ねる語:when, where 等) |
例文
- An interrogative sentence asks a question.
(疑問文は質問をする文です。) - “Who” can function as an interrogative pronoun.
(「who」は疑問代名詞として機能します。)
発音
- interrogative:インテロガティヴ(/ˌɪn.təˈrɒɡ.ə.tɪv/)
- pronoun:プロナウン(/ˈprəʊ.naʊn/)
3. 5大疑問代名詞の詳細と使い方
英語で使われる基本的な疑問代名詞は who, whom, whose, what, which の5つです。
① Who(主格・現代英語での目的格:だれが/だれを)
who は本来「〜が」という主格の役割を果たしますが、現代英語(特に日常会話)では目的格「〜を・〜に」としても広く使われます。文頭に置き、主語・補語・目的語として機能します。
例文
- Who wrote this article?(誰がこの記事を書いたのですか? 【主語】)
- Who is that woman over there?(あそこにいる女性は誰ですか? 【補語】)
- Who did you see at the party?(パーティーで誰に会いましたか? 【日常会話での目的語】)
② Whom(目的格:だれを/だれに)
whom は who の目的格で、動詞や前置詞の「目的語」として使われます。主に書き言葉やフォーマルな英文で用いられます。
例文
- Whom did you meet yesterday?(昨日誰にお会いになりましたか? 【フォーマル】)
- To whom should I send this email?(このメールは誰宛に送信すべきでしょうか? 【前置詞+whom】)
日常会話では目的語の位置であっても
who
を使うのが普通です(例:Who did you talk to?)。前置詞の直後(例:To whom /
With whom)ではフォーマルな表現として whom が好まれますが、日常会話では前置詞を文末に回して
Who...to? のように表現されるのが一般的です。
③ Whose(所有代名詞:だれのモノ)
whose は「だれのモノ」という所有関係を単独で表す疑問代名詞です。(※後ろに名詞を伴い
Whose car is this? とする場合は、日本の学校文法では「疑問形容詞」、現代英文法では「疑問限定詞 / possessive
determiner」と分類されます。)
例文
- Whose is this umbrella?(この傘は誰のモノですか?)
- Look at those notebooks. Whose are they?(それらのノートを見てごらん。誰のモノですか?)
④ What(なに:モノ・事・職業)
what は「モノ」「事柄」「職業・立場」などについて尋ねる疑問代名詞です。選択肢や範囲が特別に限定されていないオープンな質問でよく使われます。
例文
- What caused the accident?(何がその事故を引き起こしたのですか? 【主語】)
- What do you want for lunch?(昼食には何が欲しいですか? 【目的語】)
- What is your father?(お父様のご職業は何ですか? 【職業・補語】)
⑤ Which(どれ・どちら:限定された選択肢)
which は、特定のいくつかの選択肢や頭の中で意識された範囲の中から「どれ」「どちら」を選んで尋ねる疑問代名詞です。人にもモノにも使えます。
例文
- Which is better, tea or coffee?(紅茶とコーヒー、どちらが良いですか?)
- Which of these photos do you like best?(これらの写真のうち、どれが一番好きですか?)
- Which is your sister?(どちらがあなたのお姉さん(妹さん)ですか?)
4. 文中での文法的な役割(主語・目的語・補語)
疑問代名詞は「代名詞」であるため、文中で名詞と同じ文法的役割を果たします。役割によって文の語順が変わる点に注意が必要です。
① 主語(Subject)になる場合
疑問代名詞自体が文の主語になる場合、語順は「疑問代名詞 + 動詞 + ...」となり、助動詞(do / does / did)を使った通常の疑問文の語順にはなりません。
※ ❌ Who did break the window? とは原則しません。
What happened next?(次に何が起きましたか?)
② 目的語(Object)になる場合
疑問代名詞が動詞や前置詞の目的語になる場合、疑問代名詞が文頭に出たうえで、後ろは通常の疑問文の語順「助動詞 / be動詞 + 主語 + 動詞 ...」になります。
※ What [目的語] + did [助動詞] + you [主語] + buy [動詞]
Whom did she choose as her assistant?(彼女は誰を助手として選びましたか?)
③ 補語(Complement)になる場合
be動詞などの後ろで、主語の状態や正体を補う「補語」の役割を果たします。
What is your opinion?(あなたの意見は何ですか?)
5. 【超重要】疑問代名詞 vs 疑問形容詞 vs 疑問副詞の違い
「疑問詞(wh-words)」には、疑問代名詞のほかに疑問形容詞や疑問副詞があります。役割の違いを整理しましょう。
| 分類 | 該当する単語 | 文法的な働き | 例文 |
|---|---|---|---|
| 疑問代名詞 | who, whom, whose, what, which | 名詞の代わり(S/O/Cになる) | What do you want? (何が欲しいですか?) |
| 疑問形容詞 (疑問限定詞) |
what, which, whose | 直後の名詞を修飾する | What color do you like? (何色が好きですか?) |
| 疑問副詞 | when, where, why, how | 時・場所・理由・状態を尋ねる(副詞の働き) | Where do you live? (どこに住んでいますか?) |
※「疑問形容詞」は日本の学校文法でよく使われる名称です。現代言語学やケンブリッジ文法などでは interrogative determiner(疑問限定詞) と呼ばれるのが一般的です。
見分け方のポイント
- 疑問代名詞: 単独で「名詞」として機能している。
Which is your key?(どれがあなたの鍵ですか? →Whichが主語) - 疑問形容詞: 直後に名詞が続き、その名詞を修飾している。
Which key is yours?(どの鍵があなたのものですか? →Whichはkeyを修飾) - 疑問副詞: 「いつ・どこで・なぜ・どのように」という修飾情報を尋ねており、名詞の代わりにはならない。
When will you arrive?(いつ到着しますか?)
6. 【混同しやすい】疑問代名詞 vs 関係代名詞 の違い
who、whom、whose、what、which
は、関係代名詞(relative pronoun)としても使われるため混乱しやすいポイントです。
| 文法用語 | 主な機能 | 例文と日本語訳 |
|---|---|---|
| 疑問代名詞 | 質問を作る(または間接疑問で「〜か」という意味の節を作る) | I don’t know who came. (誰が来たのかわかりません。) |
| 関係代名詞 | 前の名詞(先行詞)を説明・修飾する節を導く | The man who came yesterday is my
uncle. (昨日来た男性は私の叔父です。) |
「What」における違い
what は特に見分けが重要です。
I know what he said.(彼が何と言ったか知っています。【間接疑問】)
・関係代名詞の what: 先行詞を含み「〜すること・もの(the thing which)」
This is what I wanted.(これが私の欲しかったものです。)
※日本の学校文法では「先行詞を含む関係代名詞」と説明されますが、ケンブリッジ文法等では“the thing that”という意味の代名詞(pronoun)として扱われます。
7. 知っておくと役立つ疑問代名詞の豆知識
① 疑問代名詞が主語のときの動詞の数
Who や What が主語になる疑問文では、do / does / did は置かず「疑問詞 + 動詞」の語順になります。
対象が明確でない限り原則として単数扱い(3人称単数)にすることが一般的ですが(例:Who is coming?)、複数人が来ることが想定されている文脈では Who are coming with you? のように複数形を受けることもあります。
② 「Who is he?」と「What is he?」の違い
補語として人を尋ねる際、疑問詞によって意味が変わります。
- Who is he?: 名前や人物・関係を尋ねる(「彼は誰ですか?」)
- What is he?: 職業や立場・身分を尋ねる(「彼の職業は何ですか?」)
※なお、現代の日常会話で職業を尋ねる際は What does he do? の方が一般的で自然な表現です。
③ 間接疑問文での語順(平叙文と同じ語順)
疑問代名詞が文の中の一部(名詞節)として組み込まれる「間接疑問文」では、疑問詞の後ろが平叙文(主語 + 動詞)と同じ語順になります。
❌ Do you know who is that man?
⭕ Do you know who that man is?
(※疑問詞自体が主語の場合は I know who came. のようにそのまま続きます。)
④ 複合疑問代名詞(whoever / whatever など)
疑問代名詞に -ever
がついた形は「複合疑問代名詞」などと呼ばれます。強めの疑問(「一体全体〜」)を表すほか、文脈によって「〜する人は誰でも」「〜するものは何でも」といった譲歩や無条件の意味を作ります。
例:Whatever happened to him?(一体全体彼に何があったんだ?)
8. FAQ(よくある質問)
Q1. interrogative pronoun は日本語で何と言いますか?
A. 「疑問代名詞(ぎもんだいめいし)」と訳します。
質問をする際に、人やモノなどの名詞の代わりに使われる語のことです。
Q2. who と whom はどう使い分ければよいですか?
A. 本来は主語なら who、目的語なら whom ですが、現代日常英語では目的語でも who を使うのが普通です。
フォーマルな文体や前置詞の直後(To whom, With whom など)では whom が使われますが、日常会話では前置詞を後ろに送って
Who did you speak to? のように who を使うのが最も一般的です。
Q3. what と which の使い分けは?
A. 基本的には選択肢の範囲が限定・意識されているかどうかで分けます。
範囲が限定されていないオープンな質問には what(何)、頭の中にいくつかの特定の選択肢がある場合は which(どれ・どちら)を使います。
Q4. What book are you reading? の What は疑問代名詞ですか?
A. いいえ、この場合は「疑問形容詞(疑問限定詞)」です。
直後の名詞 book を修飾しているためです。単独で名詞として機能している場合(例:What are you reading?)が疑問代名詞となります。
Q5. 疑問代名詞が主語のとき、do や does は使いますか?
A. 原則として使いません。
疑問代名詞自体が主語になる場合、肯定文(平叙文)と同じ語順になり、そのまま動詞を続けます(例:Who knows the answer?)。
Q6. 疑問代名詞と関係代名詞の見分け方は?
A. 直前に説明される名詞(先行詞)があるか、文全体が質問や「〜か」という意味かで見分けます。
先行詞を修飾している場合は関係代名詞、質問を作ったり「誰が〜か」という節を作っている場合は疑問代名詞です。
Q7. What is he? と Who is he? の違いは何ですか?
A. 職業・立場を尋ねるか、人物・名前を尋ねるかの違いです。
What is he? は「彼の職業は何ですか?」、Who is he? は「彼は誰ですか?」という意味になります。(※日常会話で職業を尋ねる際は
What does he do? もよく使われます。)
Q8. when や where も疑問代名詞に含まれますか?
A. いいえ、when や where は「疑問副詞」に分類されます。
時・場所・理由・方法を表す副詞の働きをするためです。
9. まとめ
Interrogative Pronoun(疑問代名詞)を理解するための重要ポイントを整理します。
- Interrogative Pronoun は「人やモノを尋ねる疑問代名詞」
- 基本となるのは who, whom, whose, what, which の5つ
- 文中で名詞と同じように 主語(S)・目的語(O)・補語(C) の役割を果たす
- 疑問代名詞が主語の場合: 「疑問代名詞 + 動詞」の順(do/doesは不要)
- 疑問代名詞が目的語の場合: 「疑問代名詞 + 助動詞/be動詞 + S + V」の順
- Who vs Whom: 本来主語が who / 目的語が whom だが、現代英語の会話では目的語でも who が一般的
- What vs Which: 選択肢の範囲が限定・意識されている場合は which を使う
- 疑問代名詞 vs 疑問形容詞(疑問限定詞): 名詞を伴って修飾する場合は疑問形容詞(What car...)
- 疑問代名詞 vs 関係代名詞: 質問や「〜か」を表すのが疑問代名詞、先行詞を修飾するのが関係代名詞
- 間接疑問文の中では「疑問代名詞 + S + V」(平叙文と同じ順序)になる
疑問代名詞は、単に質問を作るだけでなく、文中での役割(主語・目的語)によって語順が変化する点がポイントです。
「名詞の代わりをしているか」「後ろに名詞が続いているか」を意識することで、疑問形容詞や関係代名詞との区別もスムーズにできるようになります。
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