Irregular Verb(不規則動詞)とは?パターン別一覧と覚え方・使い方を徹底解説

英語の動詞で最も重要な「不規則動詞(irregular verb)」の変化パターン(A-A-A / A-B-A / A-B-B / A-B-C)や発音の注意点、英米差、効率的な暗記ルールまで詳しく解説します。

英語の過去形や過去分詞を学ぶ際、避けて通れないのが irregular verb(不規則動詞) です。

go - went - gonecut - cut - cut のように、語尾に -ed をつける基本ルールに従わない動詞群を指します。日常会話や英文で最も頻繁に使われる動詞(be, have, do, say, make など)の多くが、この不規則動詞に含まれています。

この記事では、次のポイントをわかりやすく整理します。

  • irregular verb(不規則動詞)の基本的な意味と規則動詞との違い
  • 動詞の3形態(原形・過去形・過去分詞)の仕組み
  • 変化の4大パターン(A-A-A型、A-B-A型、A-B-B型、A-B-C型)
  • readlie / lay など、発音や綴りで間違いやすい動詞
  • イギリス英語とアメリカ英語での変化の違い(gotten / learnt
  • 頻出不規則動詞の一覧表
  • 丸暗記に頼らない効率的な暗記法

1. まず押さえる!Irregular Verb とは?規則動詞との違い

英語の動詞は、過去形・過去分詞の作り方によって regular verb(規則動詞)irregular verb(不規則動詞) の2つに大別されます。

規則動詞は原形の語尾に -ed または -d をつけるだけですが、不規則動詞は独自の形で変化するか、あるいはまったく変化しません。

Cambridge Dictionary も、irregular verb を「過去形や過去分詞を作る際に通常の -ed を付ける規則に従わない動詞」と定義しています。
[Cambridge Dictionary: Irregular Verbs]

動詞の分類構造

English Verbs(英語の動詞)
├── Regular Verbs(規則動詞:語尾に -ed / -d をつける)
│    └── play → played → played | walk → walked → walked
└── Irregular Verbs(不規則動詞:独自の型で変化する)
    ├── A-A-A 型(変化しない):cut → cut → cut
    ├── A-B-A 型(原形と過去分詞が同じ):come → came → come
    ├── A-B-B 型(過去形と過去分詞が同じ):make → made → made
    └── A-B-C 型(すべて異なる):go → went → gone

規則動詞と不規則動詞の比較

区分 Base Form(原形) Past Simple(過去形) Past Participle(過去分詞)
規則動詞 work worked worked
規則動詞 like liked liked
不規則動詞 speak spoke spoken
不規則動詞 buy bought bought
不規則動詞 put put put

2. 動詞の「3つの基本形」を押さえる

不規則動詞を学習するときは、必ず次の「3つの形」をセットで覚えるのが鉄則です。

名称 文法用語 主な用途
① 原形 Base Form / Infinitive 現在形(三人称単数以外)、助動詞の後、不定詞など
② 過去形 Past Simple 過去の出来事を表す単独の動詞(I went there.)
③ 過去分詞 Past Participle 完了形(have + 過去分詞)、受動態(be + 過去分詞)、形容詞的用法など

例文での確認

  • I write emails every day.(私は毎日メールを書きます。[原形])
  • I wrote an email yesterday.(私は昨日メールを書きました。[過去形])
  • I have written three emails today.(私は今日メールを3通書きました。[過去分詞・完了形])
  • The email was written in English.(そのメールは英語で書かれました。[過去分詞・受動態])

3. 不規則動詞の4つの変化パターン

不規則動詞は「不規則」と呼ばれますが、実際には変化の仕方に一定の型があります。全体を4つのパターンに整理すると、圧倒的に覚えやすくなります。

① A-A-A 型(原形・過去形・過去分詞がすべて同じ)

原形、過去形、過去分詞のすべてが同じ形のパターンです。語尾が -t-d で終わる短い単語に多く見られます。

原形 過去形 過去分詞 意味
cut cut cut 切る
put put put 置く
let let let させる
set set set 設定する、配置する
hit hit hit 打つ、当たる
hurt hurt hurt 傷つける、痛む
cost cost cost 費用がかかる
shut shut shut 閉める

注意すべき A-A-A 型:read

read - read - read は綴り(見た目)はすべて同じですが、発音が変化する点に注意が必要です。
・原形:/riːd/(リード)
・過去形・過去分詞:/red/(レッド)

② A-B-A 型(原形と過去分詞が同じ)

過去形だけが異なる形になり、過去分詞で再び原形と同じ形に戻るパターンです。

原形 過去形 過去分詞 意味
come came come 来る
run ran run 走る
become became become 〜になる

例文

  • He has come back home.(彼は家に帰ってきました。[has + come])
  • She became a teacher.(彼女は教師になりました。[過去形 became])

③ A-B-B 型(過去形と過去分詞が同じ)

不規則動詞の中で最も数が多く、日常英語でも多用されるグループです。過去形と過去分詞が全く同じ形になります。

原形 過去形 過去分詞 意味
buy bought bought 買う
bring brought brought 持ってくる
think thought thought 思考する、思う
teach taught taught 教える
catch caught caught 捕まえる
make made made 作る
find found found 見つける
have had had 持っている
say said said 言う
leave left left 去る、残す

A-B-B 型のサブグループ(音の似たグループ)

ought / aught 群: buy - bought, bring - brought, think - thought, teach - taught, catch - caught
d → t 変化群: build - built, send - sent, spend - spent, lend - lent

④ A-B-C 型(原形・過去形・過去分詞がすべて異なる)

3つの形がすべて異なるパターンです。過去分詞の語尾に -en-n がつくものが多く含まれます。

原形 過去形 過去分詞 意味
go went gone 行く
do did done する
eat ate eaten 食べる
speak spoke spoken 話す
write wrote written 書く
take took taken 取る、連れて行く
see saw seen 見る、会う
begin began begun 始まる、始める
sing sang sung 歌う
swim swam swum 泳ぐ

i - a - u リズム変化群

begin - began - begunsing - sang - sungswim - swam - swumdrink - drank - drunk のように、母音が i → a → u とリズムよく変化する規則的なグループも A-B-C 型に属します。

4. 【超重要】見落としがちな注意点と混同しやすい動詞

不規則動詞の中で、特に学習者が間違いやすい「特殊な変化」「紛らわしい動詞」を整理します。

1. be 動詞の特殊性

英語の中で唯一、主語や人称によって現在形・過去形が複数存在する動詞be です。

・原形:be
・現在形:am / is / are
・過去形:was / were
・過去分詞:been

2. 混同しやすい「横たわる(lie)」と「置く(lay)」

TOEICや大学受験でも頻出する最も紛らわしい不規則動詞の組み合わせです。

原形 過去形 過去分詞 自/他 意味
lie lay lain 自動詞 横たわる、横になる
lay laid laid 他動詞 〜を横たえる、置く
lie lied lied 自動詞(規則) 嘘をつく

※「横たわる」の過去形 lay と、「〜を置く」の原形 lay が同型になるため、目的語(〜を)があるかどうかで見極めるのがポイントです。

3. 意味によって不規則・規則が変わる動詞:hang

変化パターン 活用 意味
不規則変化 hang - hung - hung 絵・服などを吊るす、掛ける
規則変化 hang - hanged - hanged 絞首刑に処す

5. イギリス英語とアメリカ英語での変化の違い

不規則動詞には、英米で過去形・過去分詞の好まれる形が異なる単語があります。

-t 型(イギリス) vs -ed 型(アメリカ)

learnburnspellsmell などは、イギリス英語では -t(不規則形)が好まれ、アメリカ英語では -ed(規則形)が一般的です。

原形 イギリス英語(BrE) アメリカ英語(AmE)
learn learnt / learned learned
burn burnt / burned burned
spell spelt / spelled spelled
smell smelt / smelled smelled

get の過去分詞:got vs gotten

get の過去分詞は、イギリス英語では got(get - got - got)が標準ですが、アメリカ英語では gotten(get - got - gotten)が頻用されます。
[Merriam-Webster: get]

・AmE: I have gotten better at speaking English.
・BrE: I have got better at speaking English.

6. 日常会話・ビジネスで頻出する重要不規則動詞一覧表

実用英語・各種試験で頻出する主要な不規則動詞を一覧にまとめました。

Base(原形) Past(過去形) Participle(過去分詞) 意味
become became become A-B-A 〜になる
break broke broken A-B-C 壊す
choose chose chosen A-B-C 選ぶ
drive drove driven A-B-C 運転する
fall fell fallen A-B-C 落ちる
feel felt felt A-B-B 感じ取る
forget forgot forgotten A-B-C 忘れる
give gave given A-B-C 与える
hold held held A-B-B 保持する・開催する
keep kept kept A-B-B 保つ・続ける
know knew known A-B-C 知っている
lead led led A-B-B 導く、率いる
lose lost lost A-B-B 失う、負ける
meet met met A-B-B 会う
pay paid paid A-B-B 支払う
rise rose risen A-B-C 上昇する
sell sold sold A-B-B 売る
send sent sent A-B-B 送る
show showed shown A-B-C 示す、見せる
understand understood understood A-B-B 理解する
win won won A-B-B 勝つ、獲得する

7. 不規則動詞を効率よく覚える4つのコツ

① グループ(音のパターン)でまとめる

単語帳をアルファベット順に暗記するのではなく、buy-bought-boughtsing-sang-sung のように「韻(リズム)」や「変化パターン」ごとに整理して暗記すると定着率が大幅に向上します。

② 声に出してリズム(音)で覚える

「ゴー・ウェント・ゴーン」「テイク・トゥック・テイクン」のように、原形・過去形・過去分詞を口に出して連続で発声します。耳と口で覚えることで、会話時に自動的に過去形が出てくるようになります。

③ 完了形(have + 過去分詞)で文章化する

単語単体で覚えるよりも、I have already written the report. のように過去分詞を含む実際の文脈の中で使うことで、活用形と意味が深く結びつきます。

④ 派生語(接頭辞がついた動詞)を応用する

stand → stood → stood を覚えておけば、understand → understood → understoodovercome → overcame → overcome のように接頭辞がついた派生動詞も同じ不規則変化をします。

8. FAQ(よくある質問)

Q1. 英語の不規則動詞は全部で何個ありますか?

A. 現代英語で日常的に使われる不規則動詞は約200個程度です。
古い英語や専門用語を含めるとそれ以上ありますが、日常会話や一般的な英文で頻出する上位50〜100個程度を押さえれば実用上は十分です。

Q2. 見た目だけで規則動詞か不規則動詞か見分ける方法はありますか?

A. 残念ながら初見で確実に見分けるルールはありません。
ただし、英語の古くから存在する基本動詞(go, come, see, eat, make など)の多くは不規則動詞です。辞書で活用欄を確認し、不規則な活用形が示されているかを見るのが確実です。

Q3. read の過去形・過去分詞の発音はなぜ「レッド」なのですか?

A. 歴史的な母音の短音化(長母音の変化)によるものです。
中世英語の過程で綴り(read)は統一されたまま残りましたが、発音だけが /riːd/(リード)から /red/(レッド)へと変化したためです。

Q4. 過去形と過去分詞の使い分けがわかりません。

A. 過去形は「過去の一点(〜した)」を表す単独の動詞、過去分詞は助動詞等と組み合わせて使う形です。
過去分詞は have/has/had と組み合わせて完了形を作ったり、be動詞 と組み合わせて受動態(受け身)を作ったりする際に使用されます。

Q5. hang - hung と hang - hanged はどう使い分けますか?

A. 物を「吊るす・掛ける」場合は hung、人に対する「絞首刑」の場合は hanged を使います。
例:He hung his coat on the rack.(彼はラックにコートを掛けた。)/ He was hanged for murder.(彼は殺人罪で絞首刑になった。)

Q6. get の過去分詞は got と gotten のどちらを使えばいいですか?

A. どちらも正解ですが、文脈や地域によります。
アメリカ英語(AmE)や国際ビジネスでは gotten(get-got-gotten)が非常に一般的です。イギリス英語(BrE)では got が好まれます。TOEIC等のテストではどちらも正答として扱われます。

9. まとめ

Irregular Verb(不規則動詞)を効率よくマスターするための重要ポイントです。

  1. 不規則動詞は -ed ルールに従わない独自の活用をする動詞
  2. 必ず 原形 - 過去形 - 過去分詞 の3形態をセットで覚える
  3. 変化パターンは A-A-A / A-B-A / A-B-B / A-B-C の4つに分類できる
  4. read のように「綴りは同じで発音が変わる(リード→レッド)」単語に注意する
  5. lie / layhang (hung/hanged) などの混同しやすい動詞を押さえる
  6. learnget などイギリス英語とアメリカ英語で変化が異なる場合がある
  7. 音のリズム(口慣らし)とグループ化を活用して効率よく暗記する

不規則動詞は一見複雑に思えますが、英語で最もよく使われる基本的な動詞ばかりです。変化のパターンを理解し、声に出して覚えることで、自然でスムーズな英語表現を身につけることができます。

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