Linking / Copular Verb(連結動詞・コピュラ動詞)とは?一覧・見分け方・使い方を徹底解説

主語と補語を「=(イコール)」の関係で結ぶ連結動詞(コピュラ動詞)。be動詞、become、seem、感覚動詞(look, taste, feel など)の分類から、動作動詞との見分け方、よくある文法ミスまで詳しく解説します。

英語の動詞には、走る(run)や食べる(eat)のように「主語の動作」を表すものだけでなく、主語の状態・性質・変化を表して主語と補語を結びつける動詞があります。これを linking verb(連結動詞) または copular verb / copula(コピュラ動詞 / 繋辞) と呼びます。

She is a doctor.The soup smells delicious.He became famous. など、日常会話から学術文まで極めて頻出する基本動詞グループです。

この記事では、連結動詞(コピュラ動詞)について次の重要ポイントを整理して解説します。

  • linking verb / copular verb の基本的な定義と役割
  • 第2文型(SVC:主語 + 動詞 + 主語補語)との関係
  • 連結動詞の主要3グループ(状態・変化・感覚)の一覧
  • 連結動詞(Linking Verb)と動作動詞(Action Verb)の見分け方(be動詞置換テスト)
  • 【頻出ミス】感覚動詞の後ろでなぜ「副詞」ではなく「形容詞」を使うのか
  • look happylook like a movie star の使い分け
  • go badfall asleepcome true などの重要コロケーション

1. Linking Verb(連結動詞・コピュラ動詞)の基本と仕組み

linking verb(連結動詞) とは、主語(Subject)が何らかの動作を行うのではなく、主語とそれを説明する語(主語補語:Subject Complement)を「結びつける(リンクする)」動詞です。

言語学や伝統文法では copular verb または単に copula(コピュラ / 繋辞) と呼ばれます。一般の英語学習書では linking verb と呼ばれることが多いですが、どちらも同じ文法概念を指します。

Cambridge Dictionary でも、copular verb を「主語とその性質やアイデンティティを述べる語句(補語)を接続する動詞」と定義しています。
[Cambridge Dictionary: Copular verbs]

基本構造:第2文型(SVC)と「主語 = 補語」の関係

連結動詞が作る文は、日本の学校文法では主に 第2文型(S + V + C) に分類されます。最大の特徴は、「主語(S)= 補語(C)」 の関係が成り立つ点です。

【第2文型(SVC)の基本構造】
Subject(主語) + Linking Verb(連結動詞) + Complement(補語)
    └── 主語(S) = 補語(C) の関係が成立する

She is smart.(She = smart)
He became a teacher.(He = a teacher)
This cake tastes sweet.(This cake = sweet)

動作動詞(Action Verb)との根本的な違い

一般的な「動作動詞(Action Verb)」と比較すると、連結動詞の性質がよく分かります。

動詞の種類 動詞の役割 例文 関係性
Linking Verb
(連結動詞)
主語の状態・性質・変化を補語と結びつける Ken seems happy.
(ケンは幸せそうだ)
Ken = happy
(動作はしていない)
Action Verb
(動作動詞)
主語が行う具体的な動作・行為を表す Ken kicked the ball.
(ケンはボールを蹴った)
Ken ≠ the ball
(ボールに対する動作)

2. 連結動詞の主要3グループと代表動詞一覧

英語の linking verb は、意味の性質によって大きく ① 状態・存在(State of Being)② 変化・移行(Becoming / Change)③ 感覚・知覚(Perception / Sensory) の3つに分類できます。

① 状態・存在・維持を表す動詞(State of Being / Remaining)

主語が「どのような状態であるか」「どのような状態のままであるか」を表します。最も代表的なのが be 動詞です。

動詞 意味合い 例文
be (am/is/are/was/were) 〜である、〜だ She is a talented musician.
(彼女は才能ある音楽家だ。)
seem 〜のように見える、思える They seem satisfied with the result.
(彼らは結果に満足しているようだ。)
appear 〜のように見える、現れる The problem appears serious.
(問題は深刻に見える。)
remain 〜のままでいる、とどまる He remained silent during the meeting.
(彼は会議中沈黙を守った。)
stay 〜のままでいる(状態を保つ) Please stay calm and wait for instructions.
(落ち着いて指示を待ってください。)
keep 〜のままでいる、保つ The runner kept steady throughout the race.
(走者はレース中ずっと安定していた。)

② 変化・移行を表す動詞(Becoming / Result of Change)

主語が「ある状態から別の新しい状態へと変わる」ことを表します。become が代表例です。

動詞 ニュアンス・特徴 例文
become 〜になる(最も一般的・永続的) She became a partner at the law firm.
(彼女は法律事務所のパートナーになった。)
get 〜になる(日常会話で頻出) It is getting dark outside.
(外が暗くなってきている。)
turn (色や性質がガラリと)変わる The leaves turn red and yellow in autumn.
(秋になると木の葉が赤や黄色に変わる。)
grow (徐々に・自然に)〜になる As we grow older, our priorities change.
(歳をとるにつれて優先順位が変わる。)
go (悪い状態へ)変わる The milk has gone sour.
(牛乳が酸っぱくなった[腐った]。)
come (良い状態・本来の状態へ)なる My dream finally came true.
(私の夢がついに実現した。)
fall (特定の状態に)陥る・なる The baby fell asleep in my arms.
(赤ちゃんは私の腕の中で眠りに落ちた。)
run (不足・枯渇などの状態に)なる The well ran dry during the summer.
(夏の間、井戸が枯れてしまった。)

③ 感覚・五感を表す動詞(Sensory Verbs)

人の五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚/体感)を通じて「〜のように感じられる」「〜の味がする」といった印象・性質を表します。

動詞 感覚器官 例文
look 視覚(見かけ) You look great in that suit!
(そのスーツ、とても似合っていて素敵に見えるよ!)
sound 聴覚(音・響き) That idea sounds fantastic.
(そのアイデアはとても素晴らしく聞こえるね。)
smell 嗅覚(におい) The fresh bread smells wonderful.
(焼きたてのパンは素晴らしい香りがする。)
taste 味覚(味) This medicine tastes bitter.
(この薬は苦い味がする。)
feel 触覚・体感・気分 The silk fabric feels extremely smooth.
(その絹の生地は非常に滑らかな手触りだ。)

3. 【最重要】連結動詞(Linking Verb)と動作動詞(Action Verb)の見分け方

英語では、tastesmellfeellookturngrow などの単語が、文脈によって「連結動詞」にも「動作動詞」にもなります。

これらを瞬時に見分けるための最も確実な方法が 「be動詞 置換テスト(Substitution Test)」 です。

判定テクニック:動詞を is / are / was / were に置き換える

【判定ルール】
文中の動詞を be動詞(am / is / are / was / were) または seem に置き換えてみる。
意味がほぼ通じる場合: その動詞は Linking Verb(連結動詞)
意味が破綻・不自然になる場合: その動詞は Action Verb(動作動詞)

同じ動詞での比較例

動詞 Linking Verb としての用法(SVC) Action Verb としての用法(SVO / SV)
taste The soup tastes good.
(スープは美味しい味がする)
→ The soup is good. ⭕ 通じる(Linking)
The chef tasted the soup.
(シェフはスープを味見した)
→ The chef was the soup. ❌ 意味不明(Action)
smell The flowers smell sweet.
(花は甘い香りがする)
→ The flowers are sweet. ⭕ 通じる(Linking)
The dog smelled the bag.
(犬はカバンのにおいを嗅いだ)
→ The dog was the bag. ❌ 意味不明(Action)
look She looks tired.
(彼女は疲れているように見える)
→ She is tired. ⭕ 通じる(Linking)
She looked at the chart.
(彼女は図表を見た)
→ She was the chart. ❌ 意味不明(Action)
feel I feel happy today.
(今日は幸せな気分だ)
→ I am happy. ⭕ 通じる(Linking)
The doctor felt my pulse.
(医者は私の脈を診た・触れた)
→ The doctor was my pulse. ❌ 意味不明(Action)
turn The traffic light turned green.
(信号が青に変わった)
→ The traffic light was green. ⭕ 通じる(Linking)
He turned the key in the lock.
(彼は鍵穴で鍵を回した)
→ He was the key. ❌ 意味不明(Action)
grow The audience grew restless.
(観客は次第にそわそわしてきた)
→ The audience was restless. ⭕ 通じる(Linking)
They grow organic vegetables.
(彼らは有機野菜を栽培している)
→ They are vegetables. ❌ 意味不明(Action)

4. 【頻出ミス】感覚動詞の後ろでは「副詞」ではなく「形容詞」を使う

英語学習で特によくある間違いが、「感覚動詞(smell, taste, sound など)の後ろについ副詞を置いてしまうミス」 です。

一般的な動作動詞(Action Verb)は、動作の様子を説明するために 副詞(Adverb) で修飾します(例:He runs quickly.)。
しかし、連結動詞(Linking Verb)の後ろに来るのは動詞の動作を修飾する語ではなく、主語(名詞)の状態を説明する「補語(Complement)」 です。そのため、be happylook tired のように、代表的には 形容詞(Adjective)名詞(Noun) を使って主語の性質を表現します。

① smell / taste などの感覚動詞

[不自然] The soup smells deliciously. ❌
[自然・正しい] The soup smells delicious. ⭕
(スープが主語なので、スープの状態を表す形容詞 delicious を使います。「スープが美味しくにおいを嗅ぐ」わけではありません)

② feel bad と feel badly

[一般的] I feel bad about the mistake. ⭕
[辞書掲載用法] I feel badly about the mistake. ⭕
(「申し訳なく思う」を表す場合、標準的には形容詞の bad を使うのが自然ですが、feel badly about... も辞書に掲載されている慣用表現です)

名詞を補語に置く場合のルール:looklook like

感覚動詞(look, sound, smell, taste, feel)の後ろに 名詞 を続けたい場合は、前置詞の like を補う必要があります。

パターン 用法ルール 例文
look + 形容詞 形容詞を直接補語にする You look happy.
(幸せそうに見える)
look like + 名詞 前置詞 like の後ろに名詞を置く He looks like a movie star.
(彼は映画スターのように見える)
sound like + 名詞 名詞の前に like を置く That sounds like a great plan.
(素晴らしい計画のように聞こえるね)

5. 英語表現で頻出する「連結動詞 + 形容詞」の重要コロケーション

変化を表す動詞(go, come, turn, fall, run など)は、後ろに続く特定の形容詞とセットになって決まった意味を表す慣用的な連結動詞(Collocation)として非常によく使われます。

表現(Collocation) 意味 例文
go bad / sour (食べ物が)腐る、傷む Put the meat in the fridge so it won't go bad.
go blind / deaf 目が見えなくなる / 耳が聞こえなくなる He gradually went blind in his old age.
go crazy / mad 気が狂う、取り乱す The fans went crazy when the band appeared.
come true (夢や願いが)実現する All her hard work made her dream come true.
come loose (結び目やネジなどが)緩む、ほどける The shoelaces have come loose.
fall asleep 眠りに落ちる I was so exhausted that I fell asleep instantly.
fall ill / sick 病気になる Several employees fell ill after the trip.
run dry / short (水などが)枯渇する、(食料・資金などが)不足する The river ran dry during the historic drought. / We are running short of time.
turn pale (顔が)青ざめる She turned pale upon hearing the shocking news.

6. 用語の整理:「Linking Verb」と「Copular Verb(コピュラ)」の違い

学習書や文法書によって、Linking Verb(連結動詞)と書かれていたり、Copular Verb(コピュラ動詞 / 繋辞動詞)と書かれていたりします。この2つの用語の違いを整理しておきましょう。

用語 主な使われ方・分野 特徴
Linking Verb
(連結動詞)
一般的な英語教育(ESL/EFL)、アメリカの学校文法 「主語と補語を結びつける動詞」として直感的で分かりやすく、最も広く親しまれている名称。
Copular Verb / Copula
(コピュラ動詞 / 繋辞)
言語学、現代英文法(Quirk文法など)、イギリスの文法書 ラテン語の copula(結び目・つなぐもの)に由来する学術用語。厳密な文法体系で好まれる。

結論: 英語学習やTOEIC・大学受験などの文法理解においては、「Linking Verb = Copular Verb(同じもの)」 と解釈して全く問題ありません。どちらも「主語と主語補語を結び、第2文型を作る動詞」を指しています。

7. FAQ(よくある質問)

Q1. 連結動詞(Linking Verb)の後ろには何が来ますか?

A. 主語を説明する「補語(Subject Complement)」が来ます。
代表的には 形容詞(Adjective)名詞(Noun) がよく使われます(動詞によっては前置詞句や副詞句などが続くこともあります)。感覚動詞などで動作の様子を表す副詞(deliciously など)を選んでしまわないように注意しましょう。

Q2. be動詞はすべて linking verb ですか?

A. 基本的には連結動詞ですが、「存在する」という意味の第1文型(SV)では完全自動詞になります。
例えば God is.(神は存在する)や I think, therefore I am.(我思う、ゆえに我あり)の be動詞は第1文型(完全自動詞)です。しかし、日常会話で使われる大多数の be動詞(She is a doctor. / He is kind.)は linking verb です。

Q3. “The soup tastes well.” はなぜ間違いなのですか?

A. well は副詞(上手に)だからです。
taste が「〜な味がする」という連結動詞の場合、主語(the soup)を説明する形容詞 good を使って The soup tastes good. と言う必要があります。

Q4. “I feel good.” と “I feel well.” の違いは何ですか?

A. well が「健康な」という形容詞として使われる場合、どちらも文法的に正しいです。
I feel good.:気分が良い、心地よい、前向きな気持ち(精神的・全体的な調子)
I feel well.:(病気などが治って)健康である、体調に問題がない

Q5. 連結動詞を受動態(be + 過去分詞)にすることはできますか?

A. いいえ、できません。
受動態にするには目的語(Object)が必要ですが、連結動詞が取るのは補語(Complement)であり、目的語を持たない自動詞の一種であるため、受動態にはできません。

Q6. look と look like の使い分けはどう覚えますか?

A. 後ろに続く品詞で判断します。
直後に 形容詞 が来るなら look happy、直後に 名詞 が来るなら前置詞 like を補って look like an actor とします。

8. まとめ

Linking / Copular Verb(連結動詞・コピュラ動詞)をマスターするための重要ポイントを整理します。

  1. Linking Verb(連結動詞)は、主語と補語をイコール(=)で結ぶ動詞
  2. 文型としては 第2文型(SVC:Subject + Verb + Complement) を作る
  3. 主要な種類には 状態(be, remain, seem)変化(become, get, turn)感覚(look, sound, smell, taste, feel) がある
  4. 動詞の役割を見分けるには be動詞代入テスト(Substitution Test) が有効
  5. 感覚動詞の補語には主に「形容詞」を使う(修飾の副詞と混同しないよう注意)
  6. 感覚動詞の後に名詞を置くときは like + 名詞 の形にする
  7. go badfall asleepcome true などの慣用コロケーションをセットで覚える

連結動詞の仕組みを正しく理解できると、英文を読む際にも「何が主語で、その主語がどういう状態なのか」を素早く把握できるようになります。形容詞と副詞の使い分けに迷ったときは、ぜひ「be動詞に置き換えられるか」を確認してみてください。

英文法・語法をネイティブ視点で極めるおすすめ書籍
PR

文法用語やルールの暗記にとどまらず、「ネイティブが実際にどう使い分けているか」を体系的な文法セクションと語彙のA-Z順で直感的に引ける定番の英文法リファレンスです。

Practical English Usage (Michael Swan)
★ 世界的ロングセラー 英文法・語法リファレンス

Practical English Usage 4th Edition

Michael Swan / Oxford University Press ペーパーバック / 洋書

世界中の英語学習者・英語教師が手元に置くバイブル。「この動詞の後ろは形容詞?副詞?」「copular verbs の自然なコロケーションは?」といった疑問を即座に解決できる決定版。

Amazon 詳細・レビュー